むーの趣味部屋

趣味と楽器のお話

修理依頼

久々に修理カスタム依頼

今回はfスクワイヤジャズベースになります。

外観は程よく引き込まれた良いベースです。

1時間ほど試奏しましたが、弦がカビカビなのに

中々の鳴り。

ですが、鳴り止まないノイズ

ノブを回すとガリ&反応薄

フレット劣化…etc

経年劣化で色々なパーツにガタがきているようです。

 

今回の修理カスタムで何処まで変わるかが楽しみです。

 

 

 

 

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早速パカっと開けます。

ジャズベースは配線部が開けやすいのが利点ですね、

見ると配線がぐしゃぐしゃ…

まあ、こんなものです。

コンデンサもカスコンですね〜

 


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ザグリ内部も塗装のままです。

ノイズが多いから導電塗料を塗ります。

 

 

とりあえずコンデンサを外し、ワニクリップで

新しいコンデンサを取り付けてベースとの相性を見ます。

今回はこんなコンデンサを用意しました。

 

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上から黒ラベルタイガー

バンブルビー

コーネルタイガー

パリコ

その他ビンテージコンデンサ

 

どれも当時物のビンテージコンデンサです!

 

 


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そしてこの状態で取り付け試奏して行きます。

(1時間以上じっくり試奏致しました。)

 

結果、コーネルの黒ラベルタイガーに決まりました!

スラップのアタック感や、トーンを絞った感じが最高でした。早速取り付けて行きます。

 

 


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ほい


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ほいっと!

1時間程で終了。

 

配線は綺麗になるように頑張りました(笑)

 

そして

 

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ザグリ内部を導電塗料で塗りました。

アースに落として終了

これでノイズが少しでも減れば幸いです。

 

 

そしてフレットの劣化。

こちらも磨きます。  


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全体的にクスミと劣化が見られます。


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マスキングテープで養生、磨きます。


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左が磨き無し、右側が磨きアリ


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全体的に綺麗になりました!!

 

 

すべて組み上げて試奏して終了!

パワー感があり、音抜けの良いベースに仕上がりました。

これ以上のカスタムはPU交換とかナット交換ですかね〜

交換すると音が更に数段上になりますよ!

 

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今回このベースを修理してみて楽器への愛情を再確認致しました。

廉価モデルでも弾き続ければ、木材ですので音は良くなって行きます。

このベースの木材の鳴りは予想より遥かに良くびっくりしました。

ここまでの音抜け、鳴りを実現させる為には改造やリペアだけでは無く、毎日弾き続けて木材を馴染ませなければなりません。

そして楽器の状態もパーツ劣化は別としてネック反り、ウネリなどダメージはほぼ無く、極上コンディションと言えるでしょう。

日々のパートナーとして大事にしていた気持ちが伝わって来ました。

その気持ちに応えるようにカスタム修理してみました!

これからもこのベースを大切になさってくださいませ。